すごいものを履いてるニワトリとリュックの中にいた大量のアイツの話。

森の中に暮らしてると、いろんな珍事件に遭遇することがある。
珍事件みたいなやつは、なぜか自分という人間をちょっぴり大きくしてくれことが多い気がする。

人生にはスパイス的なものが必要なのだろう。

今から書くことは、割とくだらない話です。笑

でも、スパイスを感じようと思えば感じれる。

人生にガツンとくるより、ほんのりじんわり来る感じのスパイスだ。

同じ地域で仲良くなった、ブルースウィルスを小さくした感じにそっくりなイカしたおじさんのところに遊びに行った時のこと。

おじさんは、炭焼きと庭師をしてて、炭焼きでのヨゴレ具合が、映画「アルマゲドン」で油田を掘ってるあのブルースウィルスになんともそっくり。
昔はボディービルダーもしていたらしい。
キセルでタバコをふかしてて、なんかよくわからないけどかっこいいのです。

ブルースウィルスが歩くたびにニワトリがゾロゾロついてくる。
そして「ほらよ」と、袋麺のうどんをあげていた。ニワトリのごはんが高級すぎる。
さすがハリウッドスターは違う!

ニワトリをよく見ると…
あれ?なんか足がみんな太い??

「おじさん。なんでこのニワトリたち足が太いの?」と聞いてみた。

「あ〜コレね、ルーズソックス履いてるんだよね、みんな。アハハ」

ルーズソックスはわたしもギリギリ世代だったけど、びろーんとした超長い靴下です。

あの当時ギャルが履いてた靴下をニワトリが履いてるとは一体!?

まさにこんな感じ。

固まるわたし。

「コレ、う○こう○こ!」
笑うブルースウィルス。

さらに固まるわたし。

「前、大雪が降った時にニワトリ小屋が雪で開けれなくなって、やっと開けれたと思ったら、足がフンで固まってて、カナヅチで割って出してやったんだ」

確かにこの年は積雪が2m近くあってすごかった。うちも家の前に雪の壁ができていて、引越しの時は入口がどこかわからなくなり、壁を1か所だけ壊すのに2時間もかかった。

その時の写真がコレです♪

…ていうかルーズソックスも割ろうよ!笑

ニワトリの足はフンのルーズソックスで極太。
でも、おじさんいわく、今は気に入ってるからコレでいいとのこと。笑
ファッショナブルなニワトリがいたもんだ。

わたしの中で、なにか世界が広がった瞬間だった。

そして、後日!

一緒に山菜を採りに行った時のはなし。

「あ!リュックの中に軍手が入ってるから出してくれんか?」と言われる。

おじさんはいろんな道具をかついでて、手がふさがっていた。

ブルースウィルスが背負ってる、布製の年季の入ったリュックを開けた。

あ!軍手あった!

手を入れた瞬間…モゾモゾ!!!

大量のカメムシがいた…!

「カメムシがいっぱいいるー!」

「あー飼ってるからね〜。笑 」

マジですか!!

「どうしたらいいですか!?」

「あ〜ほっといたら出てくから大丈夫でしょ。あ、軍手はあった?」

何事もない感じで言ってくる。

カメムシは気にしない派ね!笑

この地域はカメムシが多くて、冬眠する時はどこかにみんなびっしり並んで冬を越し、春にまたモゾモゾでてくる。わたしが住んでたところは、家の中でも毎日、出没時期には500mlペットボトルがパンパンになるくらいいた。

田舎暮らししたい人は、地域にカメムシがどれだけいるかチェックすることはとても重要だと思う。まぁ、気にしない人や気にならないブルースウィルス的な人はノープロブレムだ。

話を戻そう!

ブルースウィルスのリュックの中は、カメムシがいっぱいだが、気にしない。

「お!あったぞー!タラの芽!」

世界は平和である。

気にしなければなんてことない。
こうやって平和はつくるのだろう。

些細なことは些細にしかすぎないし、わたしがカメムシとバトルする必要はないのだ。

すごくどうでもいいようで、なんだか自分の心の枠がちょっとだけ広がった気がしました。

ブルースウィルスおじさんありがとうございました。

↑うちのニワトリをペロンチョする大福(犬)。

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